〜言の葉の部屋〜

祝福されし子供



 こうなっているであろう予想はついていた。
「・・・風鳥星座殿」
「解っている」
 何時もならば険悪になる神官達との遣り取りも、今日ばかりは鳴りを潜める。
 と言うよりは、既に諦めの境地に達したと言っても良いだろう。
「シオンのサインが必要な書類以外は全てオレに回せ」
「急を要する案件以外は全て明日以降でよいな」
「そうしてくれ」
 こうして話している間も、オレと神官長の周りをうろついている小さな影。
 それに対して出来るだけ視線を向けない様にしながら、必要最低限の打ち合わせを終えた神官達は報告の為に神殿へと戻っていった。
 小さな影はそれを見送ると、執務机へと向かうオレの後をついてくる。
 執務机の上には山となった書類・・・毎度の事だがなんでアイツは此処まで貯めるんだ・・・
 書類の束を手に取り仕分けていれば、服の裾を引っ張られた。
「これが片付くまで待っていろ」
 来客用のソファを指しながら言えば、素直にそこに向かって行く。
 当たり前のことだが、執務室にある書類を片付けている間にも新しい書類が次々と届けられている為、ある程度片付け終わるのは昼に差し掛かる頃になるだろう。
 椅子に座っているモノもそれが解るのか、執務室を訪れるモノ達に恨みがましい視線を向けていた。
 ・・・あいつらが悪いんじゃなく、シオンが悪いんだがな。
 そんな光景がしばらく続き、人が途切れてくれば自然と書類の量も減ってゆく。
「こんな所か」
 机上の書類を整理し立ち上がれば終わったと察したのだろう、ソファから飛び降りて小走りに近寄ってきた。
 ともすれば、オレの前で立ち止まり両手を挙げてくる。
「・・・解った。大人しくしていろ」
 溜め息をつきつつも挙げられた腕の下に手を差し込み抱え上げ、左肩へ座らせる。
 以前、下をうろつかれるよりマシだと思い担いでしまったんだが・・・やるんじゃ無かった。
 部屋の外にいる教皇宮付きの兵に出かける旨を伝え、執務室を後にする。
 すれ違うモノ達が「ご苦労様です」と声をかけてきながらも一様に笑いをこらえているのは、落ちない様に必死にオレの頭にしがみついているコイツが原因だろうな。
 怖いのならば抱え上げろと強請らなければ良いと言うのに。
「邪魔をする。頼んでいたモノは・・・」
「風鳥星座様。あちらに関しては準備中ですが、もう一方でしたら揃えてあります」
「そうか。なら、場所を借りても構わないか?」
「勿論ですとも。足りない物がございましたら、お言いつけ下さい」
 教皇宮の厨房を任されている料理長の指示により、厨房の一角へと頼んでおいたモノが次々に並べられる。
 肩の上にいる存在はかなりそれが気になっている様だった。
「お前が食べたいと言っていたからな。なら、作るところからやった方が楽しいだろう?」
 肩からおろして床に立たせ、用意してくれていた小さなエプロンをつけさせる。
 顔には好奇が浮かび、その手は早くしろとせかしていた。
 まぁ・・・作ると言ってももう下地も何もかもが準備万端なので塗って挟んで乗せて切るだけなんだが。
このくらいの子供にはこれで十分「作る」内に入るだろう。
 用意されていた高めの足台に立たせ、土台を目の前においてやる。
「・・・料理長、これは豪勢過ぎないか?」
 盛り付けとして2・3用意しておいてくれとは頼んだが。
「折角初めての事なのですから、楽しんで頂きたく皆で用意したのですが」
「そう、か」
 大人ならば1人でも食べきってしまうサイズのケーキを作るだけだというのに、作業台の上には定番の苺以外にも、桃、洋ナシ、メロン、リンゴ、キゥイにバナナ、その他諸々の果物が並べられている。
 ご丁寧に全て子供の1口サイズに切り分けられて。
 まぁ・・・乗る量は限られているからな・・・欲張らない限りは。
 早く作らせろと急かされ、目の前の土台となるスポンジの上にクリームを乗せてやる。
 パレットナイフを持たせ土台の上に広げるようにと教えてやれば、これが生来の性格なのか随分と慎重に塗っていた。
 その上に果物を並べる時も一種類毎に綺麗に並べてゆく。
 料理長もほかの料理人達も自分の手を休めて緊張した面持ちでその様子を伺っていたが、並べ終わった後の得意げな笑みを見て顔を綻ばせていた。
 そうして多少歪ながらも完成した時に調理場に響いた歓声で、作り上げた本人が驚いてしまったのは言うまでもない。
「料理長、後は任せた」
 出来上がったケーキと別途用意されていた軽食をトレイに乗せ、子供には自分で歩くように促せば少しばかり不満げな顔をする。
「了解しております。ですが、仕上げは此処で行うのは難しいかと」
「あぁ、仕上げは向こうでやってくれ。そろそろ、保管庫も運び込まれている筈だ」
「承知いたしました。お任せ下さい」
 早く食べようと急かす子供に手を引かれながら、教皇宮の裏手にある小さな庭園へと足を運ぶ。
「さて、まずは食事をしてからだな。残すようならこれは食べられないと思え」
 コイツは結構好き嫌いが激しい、というよりは好きなモノだけを真っ先に食べられるだけ食べようとする傾向がある。
 ケーキのサイズは小さな子供にとって、全部食べたならば他のモノは入らなくなるだろう大きさであり、先に食事をさせなければこのケーキが昼食となってしまうだろう。
 良い大人ならばそのあたりは自己責任だが、子供が相手となればそうはいかない。
「駄目だ。先にこっちを食べてからにしろ」
 ただし、料理人達も子供の事を考慮しての事だろう。
 何時もシオンに出すような昼食ではなく、シオンが相手ならばまず供される事のないロールサンド。
 具材も子供好きするモノを中心にして・・・って、何故フルーツサンドまで作ってあるんだ。
 野菜類の包まれているそれではなく、フルーツサンドに伸ばされた手を叩けば、これもまた不満を露わにしてくる始末。
 ・・・いくらなんでも、皆、コイツに甘すぎだろう。
 確かに、その身上を思えば甘やかしたくもなるのだろうが、オレとてアイツ等を此処まで甘やかしたことは無いんだがな。
「これとケーキのどちらかだけだ。残ったモノは後にしろ」
 目の前に2つを並べてやると、視線を左右に動かしながら今どちらを食べるべきかと悩み始める。
 此処には取り上げるモノなど居ないのだから、今だろうか後だろうが構わないだろうに。
 一先ず、今は自分が手掛けたケーキを優先させることにしたらしい。
 フルーツサンド以外のロールサンドをある程度食べ終わったのを確認し、ケーキとミルクを出してやる。
 ちなみにケーキはカットしようとすると泣きそうになったので、そのまま出してやっている。
 カットしようがしまいが、食べられる量に変わりは無いからな。
「そんなにあわてて喰うな。ほら、口の周りについているだろう」
 以前から食べたいと言っていたモノがあるのだから仕方の無い事なのだろうが。
 だが・・・口の周りを汚しているのはわざとじゃないか、と思えてならない。
 口を拭ってやるたびに嬉しそうな顔をし、再びギリギリ口に収まる大きさにしたケーキを頬張る為口の周りが汚れる。
 これも仕方の無い事か、と諦めと共に出かけた溜め息を押し留める。
「風鳥星座様。申し訳ございませんが、そろそろ・・・」
「あぁ。もうそんな時間か。急ぎのモノはあるか?」
「いえ、今のところは」
「なら後30分ほど待ってくれ。それくらいあればコイツも食べ終わるだろうからな」
 執務の時間を伝えに来た文官をフォークを加えたまま睨みつけている子供に、文官は微笑ましいモノを見たという視線をオレに向けてきた。
「さようでございますね。では、その様に」
「悪いな」
「いえいえ、教皇様に比べれば、まったく問題ありませんから」
 ・・・まぁ、そうだろうな。
 アイツは急ぎの書類はまだしも、期日が先になっているモノに関しては必ず後回しにする。
 暇な時間にそれらを片してしまえば問題は無いと言うのに、暇な時間は住処に来て子供たちの相手をしたりしているために、結局オレが片すことになるんだが。
「無理をするな。無理に食べてもおいしくは無いと思うが?」
 予想通り、半分上残った状態で子供の手が止まる。
 それでも全てを食べたいのだと訴えかけてくるが、いま食べたところで気分が悪くなるだけだろうに。
「調理場へ礼を言いに行く際に、後で食べるからとっておいてくれと言えば良いだけだ。そうすれば誰も勝手に食べたりはしない」
 動こうとしない子供を左肩へと座らせ、空いている右手で片づけを行いトレイを持ち上げる。
 ともすれば、本当に大丈夫なのかと子供の視線が痛いほどに突き刺さってきた。
「・・・オレは嘘は言えん。だから安心しろ」
 何よりも、あの料理長以下厨房の住人達がこの子供が泣くようなことをしたりはしないだろう。
 案の定、後で小腹が空いたであろう頃に執務室まで持ってきてくれると言う料理長の言葉に子供は破顔し、通りがかりにそれを見たモノまでもが幸せそうだった。
「まったく。コイツも落ち着きがあるんだか、無いんだか」
 その後、オレと共に執務室に居はしたが、そわそわしながら扉の外をのぞきに行き、またソファに戻っては暫くすると扉へという事を何十度と繰り返し、間食としてフルーツサンドを、夕飯の後に残ったケーキを平らげた子供は、今は安らかな寝息を立てていた。
 この時間に寝に入ってしまったならば・・・今日はもう起きないだろう。
 ソファの上でそのまま寝かせていると、部屋に入ってきたモノが中々出て行かなくなる為、部屋へと運び寝台に寝かせてやる。
 カーテンをしめ、僅かな明かりだけを残して部屋を去り際、そういえばまだ言ってやって無かった事を思い出した。
「・・・誕生日おめでとう、シオン。ま、今日の事は恥のかき捨てとでも思っておけ」
 1年前の今日。
 突如、教皇宮に現れた子供。
 困り果てたモノ達は教皇へと判断を仰ぎに向かったが、教皇宮の何処にもシオンの姿は無く、ならばとオレの元へと駆け込んできた。
 シオンがまたオレの住処に転がり込んでいるのではないか、という思いもあったようだが早朝からいる訳もなく、連れられて向かった教皇宮にいたのはシオンのコスモを纏った子供だった。
 ただし、セイントとしての記憶を一切持たない、親元から引き離されたばかりの状態であったが。
 その状況に大神官を始めとした神殿関係者たちも頭を悩ませ、何故か普段からシオンの面倒を見ているのはオレだからという理由だけで押し付けられたんだが・・・その子供は翌日には消え、子供の時の記憶を保ったままのシオンが部屋に籠って再びオレが迷惑を被る始末。
 ただ・・・今日という日がシオンにとって年に1度の日である事もあり、神殿関係者には再び同じ現象が発生する可能性を説いておいたが為に、今年は混乱する事無く過ごせた訳だが・・・まぁ皆調子にのってやりすぎた感はあったな。
 執務室で大人しくしている姿を見れば神官達ですら頭を撫で。
 衣服は許容範囲内だったが、何処で手に入れてきたのか天使の羽根つきの迷子紐まで女官たちが用意し、調理場でのエプロンに関しては誰が選んだのかフリル付き・・・まぁ、これはシオンをからかうネタとしては上出来だったな。
 今日という日を知っているモノは態々何歳になったのかと聞き、その答え方に悶絶しているモノもいたが・・・来年の事を考えてアイツらは配置を変えるか。
 200年以上の時を過ごして来た   此処にいる誰よりも年上であったシオンが、誰よりも幼くなった姿。
 それに関してシオンを非難するモノはいなかった。
 原因が不明であった頃もあるだろうが、誕生日くらいはまぁ構わないだろうと。
 代わりにオレに批判が集まったが。
 曰く、オレが住処の子供たちを毎月祝っているのが羨ましかったのだろう、やら、何故教皇であるシオンの誕生日を祝ってやらなかったのか、と。
 ・・・知らなかったのだから祝いようがない上に、此処に居る連中とてオレが来てから一度もそんな催しをしていた様子は無かったんだが・・・何故オレが文句を言われなければならないんだ。
 確かにシオンが牡羊座だというのは知っていたが、あの年になっても祝って貰いたいなどと誰が考える。
「あら、風鳥星座様。教皇様はもうお休みですか?」
「今日は一日はしゃいでいたからな。流石に疲れたんだろうさ」
「昨年は貴方様との約束の確認を幾度もされて、中々寝付かれなかったのに」
 シオン付きでもある女官長がそっと扉の中を除き、オレに代わって音もなく扉を閉める。
「明日が楽しみですわね」
「そうだな。あいつがどんな顔をするのやら」
 少しばかり意地の悪い笑みを浮かべる女官長に同意を返せば、女官長は深々とオレに頭を下げた。
「本当に・・・教皇様におかれては風鳥星座様が来られてからというもの、毎日が愉しげで・・・貴方様の事を悪く言われる方もおられますが、私たちは心から感謝しています。教皇様とて人である事に変わりは無いという事を失念していたのだと思い出させて下さり、ありがとうございます」
「・・・礼を言われる事なんざ、何もやっていない。それよりもだ。明日はアンタ達に任せたからな」
「えぇ、お任せください。風鳥星座様はこれからどうされますか?」
「執務室で書類整理の続きだな。あぁ、後で茶でも持ってきてくれ。今夜はこっちに泊まることになるからな」
 さて、プレゼント代わりに何処まで終わらしてやることにするかな。



 騒がしい足音が近づいてくる。
 足音の主が誰なのか、などと疑問に思っているモノはオレを含め此処には1人もいはしない。
「シン!貴様、あれは新手の嫌がらせか!!」
 昨年は一日中閉じこもっていたシオンが朝から顔を出してきた事に室内にいたモノ達は安堵していた。
 尤も、シオンが出てくるようにと仕向けたからなのだが。
「嫌がらせだと?オレはアンタとの約束を守ってやっただけだ。文句を言われる筋合いは無い」
「約・・・束・・・?」
「昨年のアンタが言ったんだろうが。アンタが執務室に隠していた情報誌を目にしてケーキを食べてみたいと」
 で、どれが良いのかと聞いて指さしたのが何処でも定番のクリームを使ったフルーツケーキと何故か・・・ウェディングケーキだった。
 多分、大きさと他のケーキとは違った作りに惹かれたんだろうな・・・
 どれくらいの大きさのモノが欲しいのかと聞けば【みんなで食べれる】サイズが良い、と。
 流石に子供の状態のシオンに余りに大きなモノを用意しても意味が無い為、小さめのホールケーキの仕上げからやらせた訳だが。
「去年のアンタが閉じ籠っていた日から準備を始めて、あの特大サイズのを作り上げた連中に感謝しながら無駄にすることなく食え」
 一通り説明してやれば、頭を抱えてその場に蹲っていた。
 きっと、昨年の小さい己の言動を思い出したんだろう。
「料理長、女官長。コイツへの披露目は終わった。この馬鹿の私室に行って作業を始めてくれ」
「「畏まりました」」
「・・・何?」
 こういう時にいつも思うんだが・・・本当にコイツが教皇でよく今まで此処が無事だったな。
「あのサイズをアンタ1人で食べるなどという【無駄】にする行為をさせる訳がないだろう。アレは外側の飾りを少し崩せば中は既に切り分けられている。此処じゃ一般兵や訓練生どころか神官すら甘味を口にする機会は滅多にないからな。アンタの誕生祝に託けてその機会を設け、ついでに小さなアンタの【皆で食べる】という望みも叶えてやろうとなった訳だ。ちなみに、アンタの部屋にあったのはこの十二宮関係者の分で、一般兵や訓練生、その他の宮外で暮らすモノ達の分に関しては別途作らせてある」
 これに関しても神官の上層部から特に反対は上がって来なかった。
 まぁ・・・神官達と仲が悪いのはオレであってシオンじゃないしな。
「・・・・・・・・・・」
「で、感想は?」
 オレの言葉に教皇に居たモノ達の間に緊張が走った。
 確かに教皇の望みを叶えた形にはなっているが、教皇の間に現れた時の剣幕から不要だとの答えが帰って来るのではないか、なんて無駄な緊張が。
「・・・すま、ぬっ!何を怒っている!」
 シオンはクリスタウォールを張る余裕が無かった為にオレの蹴りを両腕でガードし、その身体が少しばかり後方へと動く。
 勿論、コイツにそんな余裕がない事を解っていたので蹴りの威力は普段よりかなり抑えてあり、だからこそ、その程度で済んでいるんだが。
「馬鹿だ馬鹿だと思っちゃいたが、大馬鹿だな。此処は謝るところか?」
「!!」
「アンタが子供になった事は不可抗力だ。これに関しては去年アンタに何度も言い聞かせただろう。謝る必要性は無い、ってな。そして今年の事は皆の好意からだ。なら、今アンタが言うべき言葉は1つしか無い」
「そう、だな・・・昨年も結局言わず仕舞いだったか」
 やっと、教皇としての振る舞いを取り戻したシオンが教皇の間の定位置へと歩みを進める。
 ともすれば、オレを除いた室内に居たモノ達が皆、膝をついた。
「皆、頭を上げてくれ。そうせねば今年もまた言えずに終わってしまう」
 シオンの明るい言葉に膝をついた者達が頭を上げ、その視線をシオンへと向けた。
「感謝する。私の誕生を祝ってくれた事に。この歳まで私を支え続けてくれた事に。そして、これからも宜しく頼む」
 短いながらも此処に居る者達が欲していた言葉に室内の緊張が一気に解れた・・・と思いきや、言葉と共に頭を下げたシオンの姿を目にし、見事なまでに慌てふためいていた。
 まぁ、教皇が頭を下げる相手はアテナしかいないと考えられていたんだから、この反応は正しい。
 重圧としては下手な脅しよりもよっぽど効果的だろう。
 そして、シオンの視線がオレへと向けられた。

「昨日の事は仔細漏らさず覚えている。幼い私が迷惑を掛けたな」

 一瞬の間を置いて周囲から悲鳴が響き渡り・・・教皇の間には「撫でてすみません」と繰り返しながら蹲るモノや、「教皇様にもこんなかわいらしい時期があったんだな、なんて思って申し訳ありませんでした!」と自ら暴露しながら全力で飛び出して行ったモノなど、所謂普段なら【不敬】と取られ兼ねない言動をしてしまったモノ達による阿鼻叫喚の図が繰り広げられる事になった。
 言われたのはオレであり、室内に居るモノ達が気にする事じゃないんだが、

「アンタから掛けられる迷惑には慣れているから気にするな。それよりも・・・今、この事態を招いた事を反省しろ」

 まぁ、これで来年は少しは周囲が静かになる・・・か?





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